歯科技工士が足りないキャンペーン [歯科技工士]

近年インターネットの普及に伴い、歯科技工士の現状が世間に少しづつ知れ渡るようになってきました。

多くの若者は歯科技工士の現状を知り、魅力が無い職業だと気付きます。

手に職をつければ一生安定した生活が送れる時代は終わったのです。

というよりも、歯科技工士にはそれが当てはまりません。

人間らしい生活ができない技工士に誰もなりたがりません。


それで一番困るのは誰でしょうか?


歯科技工士養成所です。

技工士学校ともいいます。

生徒が学校へ入らなければ、先生たちは食べていけません。

だから必死に生徒を獲得しようと、あらゆる手段を尽くします。


そして、ある迷言を思い出します。

「歯科技工士の就職率は悪くない.
しかし,技工学校の入学者がいない.
定員割れの状況だ.
学校を出ればとりあえず就職先はある.
歯科技工士に対する魅力を日技が国民に訴えないとダメだと思う」


そうだ、歯科技工士は魅力のある仕事なんだ。

就職率が自慢の技工士、そのPR活動をしよう!


高校の進路説明会に行って、何も知らない学生を洗脳します。

技工士の魅力をいっぱい書き込んだパンフレットを配布します。

オープンキャンパスでは指輪などの装飾品を作ったりできます。

美味しい昼食も無料で食べさせてくれます。

お土産も貰えます。

家に帰って専門学校のパンフレットを眺めていると、オープンキャンパスでの楽しい思い出がよみがえってきます。

歯科技工士になろう!

思いはどんどん強くなっていきます。


はい、落ちた!洗脳完了!

そして、期待に胸を躍らせ技工士学校へ入学します。

ちなみに専門学校2年間の授業料が約500万円。

もう、後戻りはできません。


地獄の入り口へようこそ

我々技工士は使い捨てができる新鮮な労働力に飢えているのだよ


たぶん業界の人たちは心の中でこのようなメッセージを送っているのでしょう。




前置きが長くなりました、では本題に入ります。


技工士が足りないキャンペーン


こんなキャッチフレーズが今、技工士学校で流行っています。

最近の学生はみんなこのキャッチフレーズに釣られて入ってきたと思います。

学校のパンフレットに書かれていることを紹介します。



業界の現状
日本歯科技工所協会理事長に聞きました
夢を持って、安心して働ける環境づくりに励んでいます

将来歯をつくる人がいなくなることも

 今、歯科技工士業界の最大の問題は、若い歯科技工士が減少しているということです。
25歳未満の歯科技工士は全体のたった7%しかいない集計結果が出ています(下記表参照)。
p03.gif
これは大きな問題で、若い歯科技工士の養成が急務となっています。
ではなぜ若い歯科技工士が減ると大変なのでしょうか?
日本歯科技工所協会・理事長の□□さんにお話を伺いました。
「歯科技工士という仕事は積み重ねが必要です。
一部のサービス業などでは、午前中に研修を受けて、午後には業務スタートという仕事もありますが、歯科技工士の世界では不可能です。
資格を持った人だけができる特別な仕事ですので、派遣やアルバイトでまかなうことができない職種です。
だから、次の世代を育成していくことが重要。
このまま若い歯科技工士が減少していくと、将来、歯をつくる人がいなくなってしまうことも。
そうなると大変ですよね。だから若い人が大切なのです」。


日本が得意とするモノ作りが衰退

 将来、歯をつくる人がいなくなるかもしれないということは深刻な問題です。
自分には関係ない…とは言えません。
患者であるみんなに影響が出てくる問題だと言えそうです。
なぜこのような問題が発生しているのでしょうか?
 「まず、日本ではモノ作りが衰退したということ。
その中で、私たちは若者たちに目指してもらえるような業界づくりを怠ったということです。
しかし今は、歯科技工士が大いに不足しており、歯科技工所としては、人材確保が死活問題にまで発展してきました。
すごく危機感を持っています。
人材育成は勿論、福利厚生や労働時間も大いに見直しが進められ、若いみなさんが夢を持って安心して働ける環境づくりに励んでいます」と□□さん。


充実感、達成感素晴らしい仕事

多くの若者に目指してもらえる職種になるように、働きやすい環境作りに業界全体で取り組みが進んでいるようです。
未来の歯科技工士である○○歯科技工士専門学校の○○さんに歯科技工士の魅力を尋ねると、「私は小学生の頃から歯医者さんで働きたかったんです。
お母さんも『歯科技工士がその歯科医院の良し悪しを決める』って言ってました。
今は、昼間はラボで臨床研修、その後学校に通ってますが、充実感があって、とても楽しいです!」と言います。


□□さんは「歯科技工士は、本当に大切でやりがいのある仕事です。
すべて手作りの「匠の世界」です。
モノ作りは日本が得意とする分野。
日本の歯科技工は世界的に見てもとても高いレベルです。
高齢社会、インプラントなどの高度な治療の普及など将来性もある仕事。
何よりも人の健康に役立つ素晴らしい仕事です。
者さんに喜んでもらえたら、本当に嬉しいです。
ぜひこの機会に知っていただき、仕事を理解してもらいたいと思います」と語ります。
 変化しつつある歯科技工士、ひいては歯科医療の業界。
今、働きやすい環境づくりが急ピッチで進められています。
好条件がそろう仕事となる日も近いようです。


減少する若い歯科技工士

 ファーストフードなどを代表とするサービス業が台頭した日本、衰退したモノ作り立国の中では歯科技工士を目指す若者も世間に違わず減少しています。
厚生労働大臣官房情報統計局 衛生行政報告によると全国3万6千人の歯科技工士の内、25歳未満は全体のたった7.0%、25歳~29歳は11.6%、一方40歳以上になると57.8%を占める結果に。



さて、突っ込みたい気持ちは山々なんですが、これ以上読むのも大変だと思うのでここで一旦終了させていただきます(;・∀・)オツカレサマー


しかし、もう少し見たいという方!

「技工士が足りない!」の理由を教えます。


ある掲示板から引用しました。

○プライドっていうか、技工士の多くは精神年齢が低すぎ
そりゃあんな仕事を毎日してたら、頭のネジもぶっ飛ぶわ 職場内で仲間同士潰し合ってるようなラボもあるくらいだからな
あいつらホント病んでるよ


○元技工士さん?
仲間同士潰しあうってどんなふうに?


○小さめなラボが隣にある歯科医です
技工士達の仲間への嫌がらせや苛めは異常ですよ
仕事終わって控え室でカルテいじってる時によく新人を怒鳴る声等が聞こえてきてましたからね
怒鳴っている内容も休日に出てこいやら、今月お前の儲けは無いやら、今日は徹夜するか?など追いつめるような会話ばかり
帰り際や朝早くに新人に掃除させるのは当たり前で、鍵の管理まで新人にさせている状態
この辺はまだ序の口で、酷い時には仕事中の新人をしつこく雑用に使って
深夜のコンビニに買い物に行かせたり、事あるごとに殴る等をしていたらしい
余りに酷かったので、隣の社長に頼んで新人を辞めさせ、知り合いの若い歯科医に
専属で雇ってもらって今でも頑張っているらしい


そんなことラボでは日常茶飯事ですよ
イジメとストレスで追い詰められて突然「うわあぁぁぁ」って叫んで
机の上の物放り投げて走って出て行き、そのまま来なくなった奴もいた
自分もその職場をやめたけど技工において学んだことはほとんど無かった


○俺が、技工士になる前の話だけど
技工所で苛められた奴が、ガソリンか灯油を
撒いて、火をつけて、社長と従業員を殺した事件があったよ。
たしか、殺した奴は聾唖者だったと記憶しているが。



私の考えから出した結論は、歯科技工士の職場は地獄だからです。
○○さん今でも技工士してるのかな~[exclamation&question]

お疲れ様でした[わーい(嬉しい顔)]

なぜ技工士が足りないのか分からない方、コメントお待ちしています[ぴかぴか(新しい)]


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激辛王

いや本当にすごい仕事ですね!!
by 激辛王 (2010-04-29 06:54) 

歯科技工士

激辛王さんnice&コメント有り難うございます(^^)
私は毎日、経営者に早く死んでくれと願っていましたf^^;
by 歯科技工士 (2010-04-29 20:45) 

歯科技工士

ぶうさんnice有り難うございます(^^)
gomaさんnice有り難うございます(^^)
uduyuimamaさんnice有り難うございます(^^)
dorobouhigeさんnice有り難うございます(^^)
ルーカスさんnice有り難うございます(^^)
powerさんnice有り難うございます(^^)
釣られクマさんnice有り難うございます(^^)
ぶんろうさんnice有り難うございます(^^)

by 歯科技工士 (2010-04-29 20:50) 

h2h

「技工士が足りないキャンペーン」って酷いですよね・・・
誰があんなキャンペーンを考えたんでしょうねw

プロフィール欄見ましたが、私も74年生まれです^^
これからもブログの更新頑張ってくださいね。
by h2h (2010-05-08 20:27) 

歯科技工士

h2hさん、コメント有り難うございます(^^)
若者の一生を奪う呪いの言葉ですよ。
現状を知ってる人からすれば、みんな詐欺と言うでしょうね(^^;)

同い年ですか!なんか嬉しいですね!
共通点があるって良いですね(^^)
応援有り難うございます!
最近更新がしんどくって…
でも毎日見てくれてる人がいるので頑張ります⊂ミ⊃^ω^ )⊃
by 歯科技工士 (2010-05-08 22:55) 

もんた

そうですよね。酷い世界です。
職人といえども下人でしょう。
だから私もしていません。
by もんた (2010-05-08 23:57) 

歯科技工士

もんたさん、コメント有り難うございます(^^)
私の知り合いが、学校の説明会で「今技工士さんって労働環境が過酷だって聴いたんですけど、現状ってどうなってるんですか?」と学校関係者に聞いたんですよ。
そしたら急に学校関係者は慌てだして「今は大丈夫です!それは昔の事じゃないですか?今はそんな会社どんどん潰れていっています」と言ったらしいです。
じゃあ何故若者の離職が後を絶たないんでしょうね…。
もんたさんの言うように酷い世界だからです。

by 歯科技工士 (2010-05-09 07:13) 

もんた

歯科技工士さん、低賃金長時間労働。
普通の労働基準感覚からしたら論外っす。

ただし、僕が知っている中では、自費で稼ぐために
自分でやっている技工士がいましたが、完全に長時間
でやっています。

雇われなら、問題です。自分でやっているならそれは
必然のもの。仕事量を考えたらいいのに。

なんていうんですが、普通の会社のように普通に働く世界
ではないんですよね。少しいい技工所でも遅いですし。
好きなやつとか、使命感ないとできないっすよ。

大きく技工の労働環境が変わるなら、ましに思えるように
なるならよい職業です。

学校は現状を知っていて、うまく学生を受け入れて、
あとはどうぞ状態です。

技工自体の仕事に時間がかかるものですから、経験がつく
までは大変な仕事です。せめて、労働環境だけでもましに
なれば僕も嫌ではないんですけどね。
by もんた (2010-05-09 18:37) 

歯科技工士

もんたさん、コメント有り難うございます(^^)

技工士の労働環境はどこから見ても異常ですね(^^;)
もんたさんのおっしゃる通り、技工士の世界はサラリーマンとは違います。
手が早い人もいれば、遅い人もいます。
残業時間にも大きな差が出ます。

しかし今の学生は学校で、技工士はサラリーマンと同じで、違うのは開業できる事だと教えられています。
職人の世界で、労働基準、福利厚生が一切無いなんて教えられていません…。

初めて社員として働いて気付きます。
多くの新人が現状に耐えられなくなって業界を去っているこの現状を国はどう思ってるんでしょうね(^^;)

by 歯科技工士 (2010-05-09 21:35) 

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