歯科技工士の離職率はなんと8割も! [歯科技工士]

みなさんは離職率とか意識したことがあるでしょうか?

離職率とはその名のとおり、会社に入ったものの辞めてしまう人の割合を示した数なんですね。

その離職率が歯科技工士では8割という恐ろしい数字が出てるんです。

多くの技工士が低い賃金で過労死寸前まで働きこの業界を去っていきます。

普通、一般の会社に入れば残業代って出るんですけど、技工士の世界では残業=サービスなんです。

もちろん「うちの会社も残業代出ないよ!」と言う方もいますが、歯科技工士の業界というのは異常なんですよね。

労働時間というのは普通の能力の人が普通の仕事量で1日8時間で終わるように設定されています。

仕事量が多かったり、段取りが悪かったりすると8時間を超えてしまい、超えた時間が残業となります。

人間は健康を維持する為には、1日の労働時間は8時間までと言われているそうで、それ以上働くと精神や肉体に負担が掛かったり、人間的な生活(プライベートな時間)を過ごせなくなるということで、残業させる会社には残業手当てを従業員に支払う義務が生じます。

これは「残業代を払わなければならない」と、会社が従業員に残業代を出したくないから残業をさせない、または残業時間を大幅に短縮するという心理が発生し、結果的に従業員に無理をさせないということになります。

無理をさせた時はその分を給与に加算されるので、従業員は「今月は頑張ったから給料が多いな!」と残業が楽しくなっちゃったりします。

残業代目当てでダラダラと働く人がいたらどうするんだと言われますが、能力が高く残業をしなくても多くの仕事をこなしている人には基本給を上げたりして、会社としては実力を給与に反映できるようなシステムを作っているようです。

仕事の量が多い時は残業が増えるが給与も増える、会社も従業員も潤う良い結果が生まれるんですね。


しかし、歯科技工士の業界では残業=サービスという考えが定着してしまっているんですね。

1日2~3時間ならまだ良いんですけど(この時点で諦めてる[たらーっ(汗)])殆どは6時間以上なんですよね。

これが毎日です。

私が昔働いていた会社では0時になるまで帰ってはいけないという暗黙のルールがありました。

従業員は全員公共の交通機関を利用することが出来ない為、自転車、バイク、車で通勤していました。

明け方まで働けばみんな武勇伝のように語りだすんですね。

残業代も出ないのに家に帰らず仕事して…考え方が病気としか思えません。

みんなそれが美徳だと思っているんですね。

そんな会社に何も知らない新入社員が入ってきたら「こいつら頭おかしいぞ!」って思ってすぐに辞めてします。

1日で辞める子がとにかく多いんですよね。

たぶん一目で分かるんでしょう。この業界の異常さが…。

こいつは根性があるなと思った子は骨の髄までしゃぶりつくします。

病気になって来なくなったらそのまま、使い捨てです。

離職率8割の理由、納得して頂けたでしょうか?

私はまだ技工士ですが被害者です。身体はボロボロ、精神もボロボロ[もうやだ~(悲しい顔)]


骨までしゃぶりつくされて皮だけになったなった技工士さん、コメントお待ちしています。

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カイ

はじめまして!昔二年間技工士してましたが、今思えばよく二年もやったなと思います。転職できる可能性があるなら一日でも早い転職をお勧めします。時間がなくて他の職を探す暇がないのもわかりますが、自分のためですよ。
by カイ (2011-03-06 00:44) 

やめました!

20年技工で頑張りましたが40歳前にやめました!技工の仕事も一通りできますがこの先が見えていたので転職のチャンスもありスパット辞め、今ではアフター5を楽しんでおります。収入も同じなので今までなんだったのかと?

技工をやめてしまうのも不安がありました、また新しい仕事に慣れるのも不安がありましたがチャレンジ精神で何とかなります。技工の世界で苦しんでいる人は強いですよ!
ただやりたい人は頑張ってください!
高い金払って講習会?技工士が技工士で金儲けしてるだけだよ!カリスマ先生にひどい模型を渡したいね!
by やめました! (2011-05-16 21:34) 

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